木材に関する疑問にお答えします

コンクリート住宅などに比べて木造住宅は居住性が良いと聞きますが、本当でしょうか?
木材はいろいろな物理的特性を持っいるので、木質内装材で仕上げられた室内は生物である人間にとって大変マイルドな環境をかもし出し、すばらしい居住性を与えてくれます。それは、いろいろな疫学的研究や実生活の経験や居住環境の測定結果から証明されています。
1)木材は熱が伝わり難いこと、水分を適当に吸ったり吐いたりすること、音が伝わり難いことなどのいろいろな性質から、木材に囲まれた居住空間が生物にとって大変好もしいマイルドな環境になっていることが、我々の生活関係だけでなく疫学的研究でも多くが報告されています。
 飼育箱種類とマウスの生存率:医学研究用の150匹余りの子マウスを、木、金属、コンクリートのそれぞれの飼育箱で飼育したところ、10数日後の生存率は木の箱では90%であったのに対し、金属(鋼板)の箱では50%、コンクリートの箱ではわずか4%でした。
 飼育箱種類とマウスの成長:また成長の早さを示す体重増加では、木製の箱では金属、コンクリートのものよりも10〜20%上回る結果となりました。また、体重10gあたりの臓器重量でも木の箱の場合が最も大きくなっています。木材に囲た。これは木がかもし出す環境が生物とよくなじむからであると考えられます。

2)このことはマウスだけでなく人間にも同じように影響すると考えられます。地域で校内暴力がある学校として有名だった中学校が木造校舎に建て変わって以後、ガラス1枚割れたことが無くなった話をその校長先生から聞いた例があります。木材は人間の精神活動にも目に見えない力を発揮しているといえます。

3)ところで、室内環境の測定値の一例をあげると、ビニルクロス壁の部屋(a)では年間の室内相対湿度の変動幅はどの季節でも40%もあるのに反して、内装の一部を木材で仕上げた部屋(b)では年間を通じて変動幅が18%以内に収まり、木質内装材が室外環境の変化に伴う室内への影響を半分以下にまで抑えていることが分かります。

〜日本木材総合情報センター「木材利用相談Q&A100」より〜

【試験住宅の居間の湿度】

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壁面に水が結露して困る話を良く聞きます。折角の新築住宅にはこんなことの無いようにするにはどうしたらよいでしょう?
 最近の住宅は気密性が良くなってきたので、外気と室内を区画する部分、主に壁の構造が大切です。充分な断熱性能を持った壁を造ること、結露表面の結露水が停滞することが無く蒸発する手だてを講じておくことが必要なので、専門家の適切なアドバイスを受けることをお勧めします。
1)日本は高湿度気候の地域である上に、最近は住宅の冷暖房の普及と気密性の向上によって住宅の内外の温度に大きな差があるようになり、建物の内外を画する壁面で結露を起こすことがしばしばあります。この建築物壁面での結露には二つの態様があります。下図の(a)の場合は壁の断熱性能が低いため室外の冷気に冷やされた室内壁面が室内温度より低くなって、その表面に結露を起こした状態で表面結露と言います。(b)は室内壁の外側に断熱材が施工されているので、外壁の直ぐに内側で冷えた外壁に冷却された室内空気が結露をおこすもので内部結露と呼びます。
表面結露は目に見え、不快であるので直ぐに気が付きますが、内部結露は発見できずに建物を腐らせてしまう大事に及ぶこともあり、建築時に十分な対応が必要です。

2)この結露を防ぐには、壁面内の温度変化が出来るだけ緩やかで、大きな温度差がないように壁面の断熱層をより厚くすること、熱伝導率のより小さい断熱材を選ぶことが必要になります。壁面の厚みには制約があるので、最近(b)のように室内側に断熱層を集中した「内断熱」とし、内部結露の危険に対しては外壁仕上げの直ぐ内側に軒先まで続く通気層を設けた「外壁通気」で対応する工法が開発されています。
 夏季には室内側が低温で室外が高温多湿となり、冬と同様に結露が発生しますが、対策は全く同一です。

3)木材は各種材料と比べて、熱伝導率が非常に小さく、比熱が大きいことから温度変化の少ないずば抜けた断熱性能を持っているので、結露防止に木材壁面材は大変有効です。
  コンクリート レンガ スギ ヒノキ グラスウール ホームスチレン
熱伝導率(Kcal/mh℃) 1.4 0.59 0.53 0.083 0.088 0.038 0.032
比熱(Kcal/kg) 0.21 0.21 0.20 0.42 0.42 0.20 0.35
 また、木材は水分を吸収するので、表面に結露し難い利点を持っているので、塗装でこの性質を殺さないように気を付けましょう。


〜日本木材総合情報センター「木材利用相談Q&A100」より〜

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木製デッキの手入れ方法を教えて下さい。耐用年数はどの程度でしょうか?
長持ちさせる方法としては、最も腐りやすい束や根太など甲板の下の部分に、防腐加圧処理材か耐朽性の高いヒノキ、ヒバ材を使い、これらの辺材や甲板に油性防腐薬剤を定期的に塗ります。とくに入念に塗布するのは板や角材の木口、千割れ部分、甲板が根太と接する部分です。耐用年数は樹種や手入れ方法によって異なりますが、手入れが良ければ10年以上長持ちするでしょう。
1)木製デッキを庭に作る時、根太や束など甲板の下の部材も必らず防腐、防蟻剤で処理するか、日本農林規格(JAS)に定める保存処理材を使うことが大切です。甲板の場合は上面は雨にぬれても、雨が止めば短期間に乾燥しますので、比較的腐朽し難いのですが、辺材部分があればそこから腐朽腐朽がはじまります。また、千割れがあるとその内部から腐朽がはじまります。甲板の下面は雨でぬれることはありませんが、根太に接する部分は雨水がしみこんで、しかも乾燥が遅くなるので、最も腐朽し易い部分です。

2)木製デッキの腐朽し易い部分をあげましたが、手入れをするのはそれらの部分に対して、定期的に油性の防腐、防蟻剤を塗布することです。塗布は刷毛を用いて刷りこむようにし、塗布量は1回に150〜200g/m2、1日後に再度塗布することが大切です。特に入念に塗布する部分は、板材や角材の木口部分、千割れ部分、辺材部分、甲板が根太と接する部分です。

3)これらの処理は設置する時には当然行うべきですが、1年経過後に、必ず新しい千割れが各部材に発生しますから、その部分に防腐剤を浸みこませることが必要です。その後は短くて3年間隔から、長くて5年間隔で防腐、防蟻剤を塗布するように手入れすれば、甲板はほとんど腐朽することはありません。それゆえ、木製デッキの耐用年数は根太や束などの土に接する部材の寿命によって決定されます。

4)使用する樹種はヒバ、ヒノキが最も好ましく、ついでカラマツ、スギですが、ベイツガ、エゾマツ、トドマツ、スプルースなどの使用は防腐、防蟻剤を加圧処理して十分に薬剤を浸透させたものでなければ、させた方がよいでしょう。木製デッキの耐用年数は使用した樹種と手入れ方法で異なりますが、手入れが良ければ最低10年間は大丈夫でしょう。何も手入れしなければ、ヒバ、ヒノキでも7〜8年、カラマツ、スギでは5年程度、その他の樹種では2〜3年しかもたないでしょう。

〜日本木材総合情報センター「木材利用相談Q&A100」より〜

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木質フローリングにはどのような種類、特徴がありますか?
木質フローリングには無垢材の「単層フローリング」と主に合板の上に化粧単板を張った「複合フローリング」があります。
樹種は比較的硬いナラ、カバ、ブナ、イタヤなどが多いようです。
全体では複合フローリングがまだ多いようですが、単層フローリングはかつて、体育館、校舎など公共的な場所での利用が主でしたが、丈夫で、軽い塗装に耐えるので一般住宅にも使えるようになってきました。

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