木は時代を先取りするマテリアル−木材のもつ優れた特性
木は強度、断熱性、防水性、防湿性、防蝕性、防火性、耐久性、耐磨耗性など、個々の性質においては、単一目的で開発された他の材料に劣ることがあっても、総合的な見地から見れば、これに優る材料を見つけだすことは至難であります。
- 目にやさしい
- 雑音を吸収する
- 湿度を調整する
- 夏涼しく冬温かい
- ダニを寄せ付けない
- 肌ざわりが良い
- 火に強い
木は紫外線を吸収するので、木の壁から反射してくる光は、やわらかく目を刺激しません。また、木の色に近いベージュ色は、他の色に比べて緊張をやわらげる効果があり、木質内装材を用いた空間は、落ち着いた雰囲気を醸し出します。
木は、イライラやストレスの大きな原因となる雑音を、適度に吸収してくれるはたらきを持っています。
木は、空気中の水分を適度に吸収したり放出したりするはたらきがあるので、住宅に木を使うと、部屋の湿度を住み心地の良い状態に保つことができます。
木は、熱を伝えにくいので、内装材に木を使うと、夏は暑さがこもらず、冬は冷え冷えすることはありません。手や足など直接触れる部分が、心地良く感じられるのもこのためです。結露を防止する木は、コンクリートなどの他の部材と比べて、熱伝導率が低いので、結露が発生しにくい環境を作ります。
木は、空気中の温度や湿度を適度に調節するはたらきがあるので、コンクリートなど非木質系の材料で囲まれた空間に比べ、カビやダニが発生しにくい環境を作ります。
木は、ほど良い弾力性を持っているために、感触が良く、衝撃をやわらげてくれます。木の床が、コンクリートなどの他の床材に比べて、歩きやすく、転んでも安全性が高いのはこのためです。
大断面の木は、万一火災にあっても表面の炭化層が酸素の供給を絶つため、炭化速度が極めて遅く、熱による強度崩壊を防ぐことができます。