木のメンテナンス
最近、「木の復権」「木のブーム」とも言われ、建物のみならず遊具、フェンスなどエクステリアにいたるまで木材が使われはじめています。
それは、
- 木材は人間の脳波のα波を増加させる「超高周波」を通しやすいので、木材住宅は精神を安定させ、快適な心理状態にしてくれる。
- 木材は紫外線を吸収するため、目の疲れを抑える効果がある。
- 木材から反射した音は耳ざわりが良く、いらいらを防ぐ効果を持つ。
- 木材の木目、色合い肌ざわりは、心地好さをあたえる。
などから明らかになり、木材は生活に潤いとぬくもりをもたらす材料であることが、再認識されてきたからです。
しかし、木材は狂う・腐るなどの欠点を持ち、木造の建物は、鉄筋コンクリートや鉄骨の建物に比べて、長持ちしないともいわれます。
ところが、札幌の時計台や奈良の法隆寺に象徴されるように、使い方、手入れの仕方によっては、木造の建物でも100年、いや1000年以上も長持ちし、使われている例もあるのです。木材の性質を知り、適切な使い方、手入れが大切だといわれるゆえんです。
ここでは、住宅やエクステリアなど個々のケースについて、木材の性質にふれながら、メンテナンスの要点を解説します。
木は地球環境を守るだけではなく、生活に潤いとぬくもりをもたらす貴重な資源です。木材の性質を知り、適切な使い方、
手入れによって、木材を長持ちさせるようにしたいものです。