かつては豊富な森林資源を背景に主に太い木を切って建築資材として使っていましたが、その木の先端や根元部分、あるいは森林整備で発生した細い間伐材は、そのまま放置したり捨てられたりしていました。しかし近年、環境問題への関心の高まりや、道産木材の需要拡大を目指す業界や行政の取組によって、さまざまな分野での森林バイオマスの利用が進んできています。
製品紹介
マテリアル利用
- 紙製品
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コピー用紙や名刺台紙、印刷用紙や封筒などの紙製品。これらのなかにも道産間伐材を使用している各種製品があります。
- 家畜敷料
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家畜の排泄物の適切な管理のためには、豊富な敷料が不可欠。北海道では稲ワラ、モミガラなどに加え、おが粉が使われてきました。
- 木質断熱材
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森林バイオマスの新たな利用方法として注目されています。2009年より苫小牧市で製造工場が稼動しています。
エネルギー利用
- 木質ペレット
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灰がほとんど出ないのもペレットの大きな特徴。現在道内では滝上町、足寄町、厚沢部町、むかわ町など14箇所で生産されています。
- ペレットストーブ
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FF式のものが多く、今までの灯油ストーブをペレットストーブに替えることができます。
- ペレットボイラー
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農業用ビニールハウスの加湿用。地域の木材から作った木質ペレットを使い、地域の農作物を作る。これも地材地消の取組といえます。